柳田 彩(ケータリング/やまとごころ主宰)

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■x-gardenに入ったきっかけを教えてください。

今回で3件目のシェアハウスです。以前は英語のコミュニティがあるシェアハウスと、職場に近いという理由で都心にあるシェアハウスに住んでいました。ゆくゆくは独立、起業したいという想いがあったので、経営者や起業を志している人交流できる場を探しているところでした。一人暮らしをしてそのようなコミュニティに入ることも考えたのですが、起業家(目指す人も含め)と日常生活を共にして、どのような意識でライフスタイルを送りどのような言葉を日々交わしているのかを実際に見て肌で感じてみたい、と思ったことが入居を考えたきっかけでした。今現在住まわれている方だけでなく、今まで入居されていた多くの方とも繋がることができるネットワークがあること、また施設設備も広く充実していることが決め手になりました。

■これまではどのようなお仕事をされてきたのですか?

栄養士養成の専門学校を卒業した後、料理教室の講師や医療介護専門の企業での栄養士業務を経験しました。子供のころからずっとキッチンに立っているような子供だったので料理や製菓は得意だったのですが、社会人を経験するうちに色々と社会人的にも人間的にも足りないなと思う部分がたくさんでてきて、いろいろ経験積むなら早くて若い方がいい!!と思い、いつか飲食業に戻ることを決意しつつベンチャー企業の役員秘書や大手企業や行政機関でのシステム開発やサポートを約8年にわたり経験しました。

自分が納得できるところまで経験を積めたので、一か月のNY滞在を経て飲食業に戻りました。料理やお菓子作りは自分なりに進めていたのですが、やはりプロの技と意識を知りたいと!考えて某フルーツショップにパティシエとして4年間従事しました。現在は、私がどの環境にいても絶対的な必要性を感じた日本文化に日々触れ伝えるため、茶道を基盤とした高級懐石料理店で修業しつつ働き中です。

■事業の説明

現在の活動状況は「やまとごころ」というサークルを立ち上げ、日本文化に親しむ活動をしています。着物を着ての野外活動(庭園散歩やイベントへの参加)や私が作る和食と日本酒を楽しむ会など開催しています。今後は着物の知識を身に付ける勉強会や和食のマナー教室、利き酒会、和食料理教室、歴史の勉強会や歌舞伎鑑賞など日本文化に触れられる体験会勉強会を幅広く立ち上げていきたいと思っています。 ケータリング事業はまだテスト期間中で今後変更・改善される点も出てくるとは思いますが、日本文化をベースとし食を通じた地域活性、インバウンド、アウトバンドが実現できるケータリング事業を展開したいと考えています。年齢や国籍にもとらわれず、幅広く食と日本文化を通じて交流できる場を作っていこうと考えていますが、最終的には、食を通じてみんなが笑顔になること、社会が元気になっていく、というところに価値を置いて活動したいと考えています。 実績としては、パーティーのケータリングや焼き菓子やパンなどの販売、海外からのお客様を招いての食事会、留学中の外国の学生との交流会、自宅での料理教室やお菓子作り教室などを行ってきました。今後はこれらの活動をもっとブラッシュアップしてクオリティを上げたものを提供していくことを目標にしています。

■次の一歩はどのようにお考えですか?

アイデアの状態である企画を実際社会に提供して、そこから少しずつでも良いので利益を上げていきたいと考えています。

■今後社会に必要になってくるだろうと思う事はありますか?

国際に通用する日本人ならではのホスピタリティの形成や成長は必要になってくるだろうと思います。

どの企業、どの職種に所属しても、あらゆる国の人たちと接しても、自分が日本人である以上必ず日本人としてのアイデンティティを求められます。コミュニケーション能力、礼儀、ルーツ、文化全てです。これらは時代や国境関係なく必要な知識や経験であると思っています。食文化を通じてこれらに意識を向けていけるような場を提供し、知識や経験を積むことで自分の価値観に自信をもつきっかけになっていく活動をしていきたいです。

■一言

自分の得意分野で起業したいな。。という、今思えば本当に漠然とした考えで入居しましたが、X-gardenに引っ越してきて約一年でここまでアイデアがクリアに、そして軸をもった形になったことに自分でも驚いています。もしかしたらいつかはたどり着いていた場所かもしれませんが、最短距離で到達できたと感じています。自分が動いた分だけリアクションがあり、自分のアイデア次第でいくらでも可能性を見つけ出すことができる場所だと思います。起業しようとする分今までよりメンタル面でも環境面でもアップダウンの差が大きくなるけれど、その大変さを共有できる仲間がいる、これは本当に大きいと思います。まだまだ種の状態ではありますが、これから自分のアイデアがどのような変化を遂げて成長していくのかを楽しみに日々努力していきたいと思っています。